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2014/02/11

旅の仕方を改めて考えたチェンマイ・チェンライ

Takahiro君ともバンコクで別れを告げ、この旅で初めて本格的な一人旅が始まった。

というのも、アメリカでは友人宅に泊めて貰ってたし、カナダでも日本からの友人と合流して原くんちに行ったし、ハワイでも同じで、シドニーも泊めて貰って、シンガポールでもほぼ毎食友人と食事をし、クアラルンプールではHageと行動を共にし、ペナンからバンコクまではTakahiro君と一緒に居たので、実は一人旅といえるようなのは移動のタイミング位だったのである。

チェンマイのワット・ドイ・ステープ


バンコクからの夜行バスに乗り込み、朝にはチェンマイのバスターミナルに到着。早速乗合タクシーを捕まえて目星を付けていた宿に向かってチェックインして街を散策してみる。

チェンマイはそんなに見所がたくさんある街ではないのだけど、バンコクと比べて時間がゆっくりと流れていて、適度に都会で外国人もよく来る街という感じで、お洒落なカフェがあったり、タイ風の寺院があったりする。

タイの寺院では仏塔にお願いごとを書いた布を巻くみたい
寺院の僧侶たちはそこで修行・生活している
オシャレカフェにて
コーヒーの入れ方にも拘ってました
ただ一方でカフェとか寺院とかも少し見飽きてきてもいたので、なんとなく盛り上がらない…。ということもあり、歩いても頑張れば全体を見て回れる程度の広さではあるのだけど、冒頭のワット・ドイ・ステープという寺院への観光ついでに1日スクーターをレンタルしてみたのだけど、これが意外に楽しかった。

ワット・ドイ・ステープはこの長い階段が特徴
階段を登った先には大五郎カットの少年が無邪気に待ち構えてました。

たぶん人生で初めてスクーターを運転したんだけど、手軽な感じと風を切って何処にでも行けちゃう感じがちょうど良い。

スクーターで行動範囲を広げるとやはり見えてくるものも少し違ってくる。
中心地は旧城壁に囲まれたエリアなのだけど、そこだは屋台があったり、お土産屋さんがあったり、小学校があったりして街並みもアジアのローカルなイメージなのだけど、そこから足を伸ばしてみると工場みたいなのがあったり、本当の住宅街があったり、大学があったりして、有名なリゾートホテルもあったりする。

The Chediというリゾートホテルは日本で建築をしてる友人のNosukeがオススメしてたので、泊まれないまでも見てみようと思い、宿泊客を装って入ってみた。
そうするとこれが本当に良いホテルで、ピン川という川沿いに建てられているのだけど、建築のデザインもアジアテイストを取り込みながらも落ち着いたデザインでホテルのプールサイドのテラスからはチェンマイの中心地が見えるのだけど上手く眺めが絶妙なバランスで融合していて素敵だった。お金を稼いでバカンスに来るなら行ったみたいホテルの一つになった。

The Chediの中にあるレストランのテラス席
プールサイド
中庭から見る客室
The Chediからピン川越しに見るチェンマイの中心地

数泊したものの、あまり刺激がないので改めてバスに乗ってチェンライを目指してみたのだけど、ここで少し面白い出来事が発生した。

タイには兵役義務があり、ちょくちょく迷彩柄の制服を着た若者がバスなどで移動しているのを見かけることがあるのだけど、チェンライ行きのバスで隣になったのたが兵役中の男の子だった。

彼は全く英語が話せず、タイ語しか話せないのだけど、隣になったということもあり話しかけてくれたので、iPhoneでタイ語のキーパッドを設定し、Google翻訳を駆使してコミュニケーションを試みたのだけど、Google翻訳のタイ語⇔英語もしくはタイ語⇔日本語の翻訳が上手く対応していないようで、何を言いたいのか全くわからない…。

そうしていると向こうもしょうが無いと思ったのか、何故か彼が効いていたMP3プレイヤーのイヤホンの片方を俺に差し出してきて、聞いてみろとジェスチャーしてくる。
せっかくの好意なのでタイ音楽を聞いてみようと思い、片方のイヤホンを装着する。
冷静に客観視すると右側に軍服をきた男の子が左耳にイヤホンをし、左側に31歳のおっさんが右耳にイヤホンをし、ひとつのMP3プレイヤーで音楽を聞いているのである…。

これって付き合い始めたカップルがするイチャついた行為じゃないか!?
バスが揺れるので時折身体が少し離れてしまうとイヤホンが落ちるのだけど、その度に微笑んで再度イヤホンを渡してくる。

ここで、「ヤバイな、これってゲイ疑惑あるんじゃね?!」と気付き、面白くなってFacebookで実況中継していたところ、メキシコに住む先輩いんちょうさんが、「これを彼に見せてあげて。(ฉันต้องการมีเซ็กซ์กับคุณ)」とコメントしてきた。
まぁどうせ下ネタだろうと予想しつつ、Google翻訳で翻訳してみたら。

「ฉันต้องการมีเซ็กซ์กับคุณ」⇛「I want to have sex with you.

とか出てきて、やっぱりな。。。(苦笑)
と思ってところで、突然隣の兵役男子がチョイチョイと腕をつついて来て、「ちょっとそのiPhone貸してくれ、言いたいことがある。」みたいなジェスチャーをしてくるではないか!
iPhoneのGoogle翻訳使ったことある人なら分かるかもしれませんが、翻訳結果って履歴が検索ウィンドウの下に残ってるんですよ。

この画面を見られてしまってはまるで俺が兵役男子とやりたいよーと思って、どう伝えるか検索したみたいに思われて、受け入れられちゃったら俺ヤラれちゃうんじゃないの!?
と思考回路はフル回転。

ちょっと待って!!!!とジェスチャーで表現し、試行錯誤したあげく履歴を消去してiPhoneを貸してあげたのだけど、めっちゃ変な汗かいた。
いんちょうさんのせいで大変な目に会いましたよ!
(あ、これメキシコで伝えてないなw)

一難去って、音楽も一段落したのでイヤホンも丁重にお返しして、この後なんか言ってきたら何て返そうかななんて考えていたところ、兵役男子はしれーっとチェンライ手前の村でサヨナラも言わずに降りて行きました。。。

いや、別にいいんだけどさ、、、寧ろ心配してたことなんて何も怒らなくてよかったんだけど、カップル風イヤホンシェアまでしたのにバイバイも言わずに去って行くなんて。。。と一人ムダに寂しくなってしまいましたよ。


そんな波瀾万丈のバス移動を経てチェンライについてブラブラと街を歩いてみたのだけど、チェンマイに引き続きどうも心が踊らない。

何故だろうと思って色々と冷静に振り返ってみると、少し思い当たることが出てきた。

最近は世界一周旅行をしてる人もかなり多く、僕が旅に出る前に近しい知人に話しただけで3人も経験者を紹介してもらえたほどで、ブログなんかもかなり多い。
僕はあまり好きになれないので参加してないのだけど、日本ブログ村というブログランキングサービスがあってその中に世界一周旅行というジャンルが存在するほど。

旅の情報収集を兼ねてそういうブログをよく見ていたのだけど、そうするとどこに行って何を見ても既視感があるようになってしまうのである。

僕のブログはそこまで時系列に沿って何を見て、何を食べて、何処に泊まって、どうやって移動したかということは書かないようにしてるつもりなんだけど、そういうコンテンツで構成されているブログがかなり多い。

これは旅の情報収集をする上ではめちゃくちゃ役に立つのだけど、丁寧に写真と合わせて書いてくれてるので、「あー、あのブログで書かれてた感じだなぁ。」という感じになってきて、旅程や行動パターンも同じようになりがちなので追体験をしているような感覚に陥る。

そして写真なんかも撮るのだけど、これはブログで書くときに写真があると見栄えしそうだなとか、FBにアップしようかなというような気持ちになってきて、誰のために・何のために旅行してるのか分からなくなってしまうのである。

このことに気づいて、これはいかんと思い直し、今後の旅程を結構考え直して、旅の黄金ルート的な動き方をするんじゃなくて、自分の興味があるところだけに絞って旅をして、宿情報以外にはあまり世界一周旅行ブログも見ないことにしようと決めた。

ということでチェンライは殆ど写真も撮ってないし、目立った観光スポットも無かったのだけど、一つだけ印象に残ってる出来事を紹介したい。

チェンライのお寺
(どこも同じように感じてきた頃)
お寺に併設されている学校では先生の話を生徒が熱心に聞いてた
チェンライ名物黄金の時計台
夜には緑になったり。。。
ピンクになったり。。。
青にもなるよ。。。
これくらいしか見るものがないので観光客はみんな写真撮ってる。
(まぁ僕も撮ってましたがw)

歩き疲れて、タイマッサージでも受けようと思い、いくつかお店を見比べて値段もそこそこのところに入って一時間のマッサージをお願いしたら、そこは個室タイプのお店で個室に案内されてパンツ一枚にされてマッサージが始まった。

肩が凝り性なので、肩を中心にお願いしますねー。とお願いしたものの、タイマッサージは順序に決まりがあるのか、大体は全身を順番にマッサージしていくことになるので、背中から始まり、腰、足と前半30分位は一通り軽くマッサージされることが多い。早く肩を集中的にやって欲しいなぁなんて思ってたら、一通り終わった段階で、

「いやらしいサービスは要らないのか?」というオファーが来た。

個室の時点で若干怪しんではいたのでそんなに驚かなかったのだけど、そういう気分ではなかったので断ったところ、後半30分のマッサージの手抜きが酷い…笑

いや、お金が貰えないから儲けが少なくなるのはわかるけど、もうちょいちゃんとマッサージしようよというレベルで、結局凝ってた肩もほぐれることもなく一時間が終了してしまって不完全燃焼。

肩凝りが酷い時期に日本でもよくマッサージに行っていたのだけど、それと比べてバンコクやチェンライでのタイマッサージを何回か受けた感想で言うと、言葉のハードルもあるのだろうけど、日本のマッサージと同じレベルの満足感を得るのは難しい気がする。もちろんその分安いんだけど、このツボをグイグイ攻めて欲しいなぁと思うところに来ない。

前職の職場近くにあった虎ノ門マッサージというところは抜群のスキルだったなぁと思い返し、あのマッサージが受けたいなぁなんて思ってしまった。

そんなこんなで、旅の仕方を考えさせられた街でした。
(2つの街を纏めて書くとちょっと長かったかな。。。)

次の目的地インドネシアのバンダアチェでワークショップに参加すべく、チェンマイに一度戻って、飛行機でバンダアチェを目指します。




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