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2014/01/30

地獄のバス移動とストリートアートのペナン島

さて、KLから深夜バスでバターワースという街を目指したわけですが、前回のBlogでも書いた通り移動日に選択したのはマレーシアの祝日による連休を控えた金曜日の夜なので、バスターミナルまで来たのはよいもののターミナルはどこも大混雑。

取りあえず出発ターミナルに向かうも、新宿にある都庁のバスターミナルのように待合室やベンチなんかもない、駐車場だけの場所なので、荷物をおいて周囲の人と同様に座り込んで、隣になったネパール人やマレーシア人と世間話をしつつバスを待つ。

熱気あふれる駐車場で長時間待つので、Hage宅を出る前にシャワー浴びたけど意味なかったな。。。なんて思ってたが、こんなのは地獄の序章に過ぎなかった。。。


どのバスも遅れ気味なのだけど、23時45分発予定の僕のバスはいっこうに来ない。
まぁここは東南アジア、そんなことは日常茶飯事かと諦め、同じくペナンに向かうというマレーシア人と話をしながら過ごしていると、1時過ぎにバス会社の担当者が来て乗客に向かって何やらマレー語で説明している。

なんて言ったのか英語で聞いてみると、取りあえず乗客の約半分を引き連れて別の場所に移動するとのことなので、駐車場の外について行く。

駐車場の外でまた何やらマレー語で説明しはじめたので、説明後に英語でもう一回説明して欲しいとお願いしたところ、「今日はバスのトラブルでExpress Busに乗れる保証が出来なくなった。今夜どうしても乗りたいという人はなんらかの方法でバターワースまで連れて行くがバスがどんなものになるかは分からない。それが嫌な場合は明日の13時半にターミナルに来ればチケットを再発行する。さぁどうする?」ときた(笑)

いやいや、深夜1時にそんな説明されてもどうやって帰るねん!
と頭のツッコミながら、渋々今夜の出発を選択。
(同じく説明されたマレーシア人の人達も全員残ってた)
暫くするとバス会社のお兄ちゃんから、「運良くExpress Busに乗れるようだ!出発は0330amなので、10分前にこの場所に集まってくれ。」と嬉しそうに連絡がある。

Express Busに乗って行けるのは良かったものの、あと2時間も何して時間を潰そうか。。。バスの中で気持よく眠れるように時間調整してきたので実は既に少し眠いのだけど、しょうが無いので周辺を歩き回ってWiFiのあるマクドナルドに入って時間を潰す。
ネガティブになってもよいことないので、ポジティブに早朝に着くより程よい時間に着いたほうがバターワースからペナン島にもスムーズに移動出来るし良しとしようと考える。

マクドナルドをオレンジジュース一杯で2時間弱粘り、集合場所に戻り、ようやくバスに乗車出来た。バスの中は既にどこかからの乗客が乗っており、左側が1列シート、右側が2列シートというバスで、座席は自由席状態。1列シートは既に全て埋まっていたので、1席空いている2列シートに席を確保する。
社内は冷房が効いていて涼しくて快適、これは気持ちよく眠れそうだ♪

。。。と最初は思ってたんです。

座席を確保し、さぁ寝ようかと思ってから約30分、そこはチルド配送トラックのように凍える世界が待っていました。ローカルの人々は用意周到に防寒着を着込んでいる。
いや、僕も数ヶ月旅もしてますし多少の準備として、パーカーにストールなんかは用意してたんですが、そんな綿素材の衣類では隙間から攻撃してくる冷気を防ぎきれない。
座席上部のクーラーの噴出口も完全にクローズされる形状ではないため、最小限の噴出に留める角度を探し求めるも余り効果が無い。
ここは思い切って、隣のおじさんには悪いけど、少し風向きを隣のおじさん側に向けてセットしてみたところ10秒後に怒られました。。。すみません。

身体を縮こめ、パーカーの中にも膝を織り込み、ストールとタオルで首元を締め付けても身体が芯から冷えてくる。乾布摩擦の要領で身体をさすりながら、我慢する。
なんでここまで寒くするのか。。。
2時間程してようやくどこかの中継地点に到着し、一目散にバスから降りると、寒暖差でメガネが曇り何も見えない(笑)運転手に話しかけ、バスの車体下部に積んでいるバックパックからウィンドブレーカーの上下を出させてもらい、マレーシアでは場違いなほどに着込んで再び乗車。なんとか寒さにも耐えることが出来るようになり、ようやく朝の5時に就寝。

寝たと思ったのも束の間、7時過ぎにはペナン島の対岸に位置する街Butter Worthに到着。ここからはフェリーでペナン島に向かいます。眠け眼で宿を見つけるべくペナン島のゲストハウスを幾つか見て回るも連休中のためどこも結構いっぱいで、宿探しも難航する。なんとか見つけた宿で一先ず昼ごろまで爆睡する。

お世話になったGuest House

起きて同じドミトリーに泊まっていた大学生のTakahiro君とご飯を食べて、レンタサイクルで街をぶらつくことに。
ペナン島は観光のためにストリートアートが至るところに存在していて、中でもそれぞれのストリートにどういう由来があったり、どういうお店が多いのかというのがワイヤーアートで描かれているのだが、これが観光客にとっては楽しく、そして情報としても有益でとてもよい試みだと思った。

バックパッカー御用達の安宿街Love Lane







こんな感じでちょっと立体感もありつつ、素敵なアートが街中に存在する。
なんか街歩きをする楽しみも増えるし、書かれている絵と文字を読めば背景もなんとなくわかるし日本でも導入したら面白いのになぁと思った。

夜はまたドミトリーが同室だったベルギー人のVickyを誘って一緒に屋台ご飯に。
ご飯の帰り道にとても印象に残ったのが、Vickyからの質問で「GeishaっていうのはProstituteなの?」というもので、これは結構解答に困った。
というのも芸者さんって実際どういうことしてるのか31歳にもなるオッサンですらあんまり知らないのである。

「芸者は娼婦とは違って、夕食を食べながらお酒を楽しむ席で、踊りを見せてくれたり場を盛り上げるために遊びを一緒にしたりする人達で性的な関係は無いと思う。但し、あんまり詳しくはわからないんだけど、芸者さんを本当に気に入った場合には、水揚げといって、大枚をはたいて自分の妾のようにするような制度もあるのかもしれない。その場合には生活費とかも全て手当てしてあげることもあるだろうから、そういう場合は肉体関係もあるかもねぇ。」

なんて聞いた話も交えながら説明してみたんだけど、こんなんで合ってるんだろうか?現代でも水揚げ制度とかってあるんでしょうかね?

翌日はペナン島からバンコクまでのマレー鉄道のチケットを手配しようと試みるも、これまた連休中でチケットが全然手にはいらないため、泣く泣く飛行機のチケットを手配し、昨日回れなかったエリアを散歩してみることに。

ワイヤーアート以外にもギミックアート(?)のような作品もあってこれはこれで結構面白い。

自転車に乗る姉と弟
Tom&Jerry的な
椅子の上に立つ少年
最後には名物のチキンライスを食べに行ったんだけど、これが大当たりでメチャクチャ美味しかった。


腹ごしらえもしたところで、同じ便でバンコクを目指すTakahiroくんと一緒にペナン空港までタクシーに乗って移動。次はいよいよバンコク編です。

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